毎年8月6日の広島平和記念式典で奉納される原爆死没者名簿に、約40年にわたって記帳を続けてきた被爆者の池亀和子(いけがめ・かずこ)さんが16日未明、胃がんのため死去した。82歳だった。通夜は17日午後6時、葬儀は18日午前10時から広島市南区皆実町1の10の67の平安祭典広島南会館で。喪主は長男和俊さん。
全体の死没者数34万4306人のうち、約10万人の名を一人ひとり毛筆でつづってきた。1985年に初めて記帳を担当し、35回目となった今年の名簿は闘病しながら式典前日の5日夕に書き終えた。これまでの功績がたたえられ、広島市から15日に感謝状を贈られたばかりだった。
6日朝、名簿が慰霊碑に奉納…